今回の作品は自殺について描いております。
ある男が自殺するところから物語は始まります。
生前、見境もなく人を傷つけ、自己中心的に生き、迷惑をかけ続けたこの男は『死』を持って償うことができるのだろうか?
深く傷をつけられた人のその傷は彼の死を持って癒やされるのだろうか?
彼の行為は、『死』とは別に切り離されていて、行為自体が消えることはないのではないだろうか?
被害者にとって、彼の『死』は関係ないのではないだろうか?
そのように考えております。
彼の『自殺』から一年ほど経ったところ、そこに友人が集まり亡くなった部屋で一緒に過ごすという物語です。
彼らは、